Block

星状神経節ブロック

星状神経節
ブロックとは

首の前面に位置する「星状神経節」(交感神経の集まり)へ局所麻酔薬を注入する注射療法です。この処置により交感神経の過度な興奮を鎮静化させ、特に上半身における血流の循環を促します。血行が改善されることで、痛みやしびれといった症状の緩和を目指すほか、炎症を起こしている部位や損傷した組織の治癒力を高めることを目的とします。この治療法は健康保険の適用となります。ただし、血液を凝固しにくくする作用のあるお薬(例:ワーファリン、バイアスピリンなど)を日常的に服用されている患者様の場合、星状神経節ブロック(SGB)の実施は原則として見合わせております。該当する方へは、別の治療方法をご提案させていただきますのでご相談ください。

期待できる効果・
メリット

  • 痛みの軽減

    星状神経節ブロック注射は、交感神経の活動を一時的に抑制することにより、首、顔、腕といった部位に生じる神経由来の痛みや、長引く慢性的な痛みの軽減に繋がります。特に帯状疱疹が治った後に残る神経痛(帯状疱疹後神経痛)や顔面神経痛など、治療に抵抗性を示す痛みの改善に効果が期待できる治療法です。

  • 自律神経のバランス調整

    ストレスなどで過敏になった交感神経の働きを、星状神経節ブロックで穏やかに整えます。これにより自律神経全体の調和が促され、体の不要な緊張やこわばりが緩和し、原因が分かりにくいだるさや不調の改善や、心身のリラックス効果が期待できます。

  • 血流改善

    交感神経の過度な緊張を和らげ、血管を拡張させて血流を促す作用があります。特に首・肩・腕への血行が改善されることで、筋肉への酸素や栄養の供給が高まり、疲労物質の排出もスムーズに。つらい肩こりや手足の冷えといった症状の軽減、さらには組織の回復力をサポートする効果が期待されます。

適応される症状

  • 頭痛(片頭痛、緊張型頭痛)
  • 頚椎症・頚椎ヘルニア(腕や手の痺れ、痛み)
  • 三叉神経痛
  • 肩こりや首の痛み(頚肩腕症候群)
  • 帯状疱疹後神経痛(顔面や上肢)

治療の流れ

  1. Flow01診察と準備

    治療を始める前に、医師が患者様の症状や既往歴を詳しく伺い、この治療が適しているかを判断します。特に、内服しているお薬(血液をサラサラにする薬など)がある場合は、事前に申告が必要です。治療当日は、通常、ベッドに仰向けに寝ていただきます。首回りに注射するため、ネックレスやスカーフなどは外していただきます。血圧測定なども行い、体調を確認します。

  2. Flow02注射の実施

    医師が、注射を行う首の部位を消毒します。喉仏の横あたりに非常に細い針を刺しますが、痛みは個人差があります。チクッとする程度で、響くような強い痛みは少ないとされています。注射自体は数十秒で完了します。注射中は、安全のため、声を出したり、顔を動かしたり、唾を飲み込んだりしないように指示されることがあります。

  3. Flow03注射後の安静と効果確認

    注射が終わったら、針を抜いた部位をしばらく(通常10分程度)ご自身で指で押さえて止血しながらベッド上で安静にしていただきます。この間、何度か体調の変化がないか確認が行われます。
    注射後、治療した側の顔や腕が温かく感じられたり、まぶたが少し重く感じたり、目が充血したり、鼻が詰まったりといった一時的な変化が現れることがあります。これらは交感神経の緊張が取れ、血流が改善したことによるもので、通常2時間程度で自然に戻りますのでご安心ください。安静時間が終わった後、症状の変化等を確認し問題なければ帰宅となります。

  4. Flow04その後の治療

    星状神経節ブロックの治療効果には個人差があり、症状によっては複数回の施行が必要となる場合があります。一般的には、1週間に1~2回程度の頻度で数回行うことが目安とされています。治療後も、激しい運動や入浴、飲酒、喫煙などは、指示された時間(通常は数時間)控えてください。もし注射後、のどや首の痛み、胸の痛み、息苦しさなどが強くなるような場合は、速やかに医療機関に連絡することが重要です。ご不明な点があれば、いつでも遠慮なく医師やスタッフにご質問ください。

注意点と副作用

一時的な影響:声がかすれる
(反回神経麻痺)、
目の違和感(ホルネル徴候)

星状神経節ブロック注射後、一時的にいくつかの変化が現れることがあります。注射を行った側の声がかすれる(反回神経麻痺)ことや、目の違和感(ホルネル徴候)は、比較的よく見られる一時的な副作用です。ホルネル徴候とは、注射した側の瞳孔が縮小したり、まぶたが少し下がったり、白目が赤みを帯びたり、頬が温かく感じられたりする状態を指します。これらは、頭部における交感神経の働きが一時的に抑制されたサインであり、通常は数時間で自然に回復します。

ただし、ホルネル徴候が現れたからといって、必ずしも首や胸の痛みが完全に取れるわけではありません。例えば、頸椎症や胸部の帯状疱疹後神経痛など、交感神経抑制以外の要因による痛みでは、ホルネル徴候があっても十分な鎮痛効果が得られないケースもあります。

その他の注意点:
持病やアレルギーへの配慮

ごくまれに、使用する薬剤に対してアレルギー反応が生じることがあります。当院では、万が一そのような事態が発生した際には、迅速に対応できるようスタッフ間で連携を強化し、患者様の安全を最優先しています。持病をお持ちの方や、これまでに薬でアレルギーを起こしたことがある方は、必ず事前に医師にお申し出ください。

まずはお気軽にご相談ください。お電話で承ります。

Tel.076-223-2155
診療時間
9:00~12:45 13:45~18:00
※木曜は12:00まで、土曜午後は15:00まで
休診日
木曜午後・日曜・祝日